「キャリア形成演習」~フード・マネジメント学科卒業生「鳥越製粉株式会社」諸熊 怜様~
フード・マネジメント学科の「キャリア形成演習」に、鳥越製粉株式会社にお勤めの諸熊 怜様をお招きしました。
諸熊様はフード・マネジメント学科の2期生で、受講生たちは、フード・マネジメント学科の学びを仕事に活かしている先輩の話を熱心に聞いていました。
以下、学生の受講レポートです。
鳥越製粉株式会社様は、九州を拠点とする製粉業界中堅の独立メーカーで、企業間取引を行うBtoB企業です。食品・飲料業、水産・農林業を営む福岡の上場企業で、営業や研究開発では、実際に取引先の企業の製品を試食したり、他者の製品を収集して会社内で分析したり、従業員の技術の向上や自社の進化のために海外での留学制度も取り入れたりしていることを伺い、とても行動的で向上心に満ち溢れた印象を抱きました。また、高品質な粉を届けるために徹底された衛生管理や品質管理などが行われており、それが取引先の企業やお客様からの評価に繋がり、需要を伸ばし続けることができているのだと感じました。
今回の講義では、鳥越製粉株式会社様の、異なるパン用粉からできた2つの食パンの食べ比べを行いました。
外国産小麦を使用した「ジェニュイン」と、国内産小麦を使用した「北の春」の食パンを食べ比べてみて、光の通り具合や、ちぎるときの触感、もちもちとした食べた時の食感など、はっきりとした違いを感じることができました。このように、原材料が異なるパンを食べ比べるということが初めてで、企画・開発でカギとなる他社と異なる点を見つけるという部分が体験できてとても光栄に感じました。
パン屋さんでは、焼きたてを売りにしているところが多くあり、消費者である私たちもそれに惹かれて購入したりもすると思いますが、今回は前日に作ったものをいただきました。1日寝かせることで、全体的な食感やしっとり感などに統一感が生まれ、ムラがなくなるそうです。パンの種類によって食べるベストなタイミングというものがあるのかなと感じました。
諸熊様より、会社概要や戦略のほか、就職活動に関する助言もいただくことができました。就職活動がすべてじゃない、就職がゴールではないという言葉が印象的で、就活や就職を貴重な「経験」ととらえ、人生の通過ラインとして考えよう、と思いました。最後には就職活動に有用な書籍もご紹介いただいたので、ぜひ読んでみたいと思います。
フード・マネジメント学科3年 宮﨑 優歩