中村学園大学・中村学園大学短期大学部

集中講義「国内フードビジネス研修Ⅰ」お茶について学ぶフィールドワーク

2023年8月31日

フード・マネジメント学科では、5日間にわたる集中講義「国内フードビジネス研修Ⅰ」で、日本の食文化について実際の製造現場を訪問しながら学んでいます。

8月22日、福岡県八女市の株式会社星野製茶園様で抹茶の製造方法についてお話を伺いました。工場で実際に動いている石臼を見学し、より詳しく石臼の仕組みについて教えていただきました。いくつかの種類のお茶をいただき、その美味しさでお茶への関心が一気に高まりました。

次に、山口勇製茶工場の山口孝臣様の講義を受けました。山口様の講義を聞き、楽しそうに話されている様子を見て、人手不足や経営難といった農業に対するイメージが大きく変わりました。畑の植物に対して愛着を持って育て、商品になるまでお茶に携わるという仕事はとても素敵だと思いました。

また、お茶の種類について詳しく知り、その奥深さに驚きました。被覆の時期によっても茶の種類が分けられたり、職人の感覚によって茶の味が決められたりするなど、ひとつのお茶が出来上がるまでに様々な人と工程が関わっていることに感動しました。玉露の生産に関しては、製法に細かい決まりがある上、茶摘み職人の減少や、わらの不足によって沢山の苦労があることがわかりました。こうした背景から、生産する農家が減っていると聞きましたが、玉露というお茶の価値を知り、このまま生産され続けて欲しいと思いました。

最後に、「茶の文化館」で抹茶づくり体験をしました。重い石臼を回転させるのは大変で、人の手で抹茶をつくるためにはとても体力が必要だということがわかりました。自分たちで作った抹茶は、和菓子と一緒に美味しくいただきました。この経験をきっかけに、更にお茶の知識を深めていきたいと思いました。

フード・マネジメント学科1年 福本 奈々佳