「フードビジネスインターンシップ」ガーデンズ千早でのワークショップ開催
フード・マネジメント学科の「フードビジネスインターンシップ」は、学生たちがインターンシップを通して、学科で学んだ食やビジネスに関する知識を実社会で試し、自分が社会でどのような役割を果たしたいのかを考える科目です。今年度も多くの学生が様々な企業のインターンシップに参加しました。
福岡市東区の「ガーデンズ千早」(高橋株式会社様)にて、5名の学生が5日間のインターンシップに参加しました。インターンシップの最終日である8月26日、ガーデンズ千早で開催される「ちはや夜市」にて、学生たちが企画した親子を対象としたワークショップを実施しました。
ガーデンズ千早の運営を担当されている甲斐様より、「ちはや夜市」のターゲットや、コンセプトについてレクチャーをしていただいた後、学生たちはアイディアを持ち寄りました。
全員で仕上げた企画は、縁日風の体験型ワークショップで、「やさいを使ったハーバリウムハンドソープづくり」と「やさいつり」の2つのコンテンツです。企画には「親子連れ」「子ども」というターゲットに対して、「夏」「縁日」というシーズンにあったテーマと、栄養・食品を学ぶ学生ならではの「食育」の要素を盛り込んでいます。学生たちは企画の内容を検討する段階で「どうしたら集客につながるかを考えた。学科で学んだマーケティングの手法が役にたった」といいます。
・やさいを使ったハーバリウムハンドソープ
食育のひとつでもあり、コロナ禍をきっかけに子どもたちに定着した手洗い習慣を、楽しみながら継続してもらえるように考案した企画です。
市販のハンドソープに好きな色をつけ、ビーズを入れたオリジナルハンドソープを作ります。
色付けには、紫キャベツ(紫)、赤玉ねぎ(ピンク)、黄色パプリカ(黄)、ピーマン(緑)、赤パプリカ(オレンジ)をミキサーにかけて抽出した色素を用いました。ラッピングの際には大学の学園祭のPRカードも同封しました。
・やさいつり
クイズの答えとなる野菜のイラストを釣り上げ、正解すると野菜がもらえる企画で、縁日のヨーヨーつりに見立てています。クイズで野菜の特性について知り、興味をもってもらうきっかけを作りたいと考えた内容です。
ワークショップでは、計量等、時間がかかる工程は事前に済ませ、子どもたちがスムーズに体験できるように準備しました。また、子どもの年齢の幅を考慮し、手にする道具の操作性は丁寧に検討し、クイズ問題は難易度別に設定しました。
結果、参加者の楽しそうな様子をみて興味を持った家族連れが次々と訪れ、終始にぎわいのあるワークショップとなりました。
参加した保護者からは「インスタグラムの投稿をみて、面白そうだとおもってきました」
「子どもが楽しめる場所をつくってくれてうれしい」という感想をいただきました。
学生たちは今回のインターンシップを通して、自分の適性や得意なスキルを再確認できたようです。企画のほか、予算管理、告知、会場サインやカードなどの制作物のデザイン、会場レイアウト、ラッピングアイディア、そして接客などで、自分の強みを発揮しました。
収益など、今後検討したい課題もありましたが、手ごたえのあるイベントとなりました。
学生たちを指導していただき、貴重な経験の場を与えてくださった高橋株式会社様に厚く御礼申し上げます。