「国内フードビジネス研修Ⅱ」若波酒造合名会社様にて日本酒の生産工程を学びました
「国内フードビジネス研修Ⅱ」では、食の生産・加工・流通・販売の各工程における、最先端の工程管理の実態について学びます。生産の現地にて担当者から直接レクチャーをいただくとともに、生産工程の現場を直に見る機会を設け、食品の生産から消費に至るプロセスの理解を深める演習科目です。
8月29日、フード・マネジメント学科の学生たちが福岡県大川市にある若波酒造合名会社様を訪問し、八代目杜氏(製造統括) の今村友香様に日本酒の生産工程について講義をしていただきました。以下、学生のレポートです。
今村様のお話を聞いて、一番印象に残っていることは、昔は男性しか酒造りが出来なかったということです。今村様は、お父様の体調が理由で家業の酒造りを手伝うようになり、そこから熱心に勉強され、「九州初の日本酒の女性杜氏」になられました。
酒造りが長く男性中心の仕事となっていたのは、男性と女性の体力、体温の違いが理由です。それほどに酒造りは、体力的にも重労働で、温管理度が重要です。若波酒造様では、酒を無駄にしないよう温度管理のために大きな冷蔵庫だけでなく、非力な方でもお米が運べるよう木製台車まで導入されていました。大川市の酒蔵ならではの工程管理をお聞きして、これからは、酒造りに興味があり、学ぶ熱意があれば、男女問わず酒造りに携わることができたらと思いました。
そのほか、お酒を造る際に取れる酒粕も有効に活用するなど、一切の無駄も無いことに関心を持ちました。伝統的に引き継がれているこうした姿勢は、SGDsに貢献していると思いました。
今日は、4種類の日本酒を飲ませていただきましたが、本当にどれも飲みやすかったです。個人的には『蜻蛉』が一番飲みやすいと感じました。あまおうのお酒も飲みましたが、日本酒の味と、あまおうの香りや味がして本当に美味しく、飲みやすかったです。
私は居酒屋によく行くので、そこで日本酒がどのように保管されているのか、どこで造られているのか、もっと気にしてみようと思いました。日本酒やほかのお酒のことをよく知り、飲んだ時に特別さを感じられるような人になりたいです。
フード・マネジメント学科2年 今野 綾乃