ゼミ活動~眞次ゼミが大分県漁業協同組合様を訪問しました~
私たちは10月の初旬に大分県漁業協同組合様を訪れました。まずはじめに私たちは、「あまべの郷 関あじ関さば館」で昼食を食べました。食卓に出てきた関サバの刺身はスーパーで売られているサバとは違ってにおいやクセもなく、食感には弾力やコリコリ感があり、脂が乗っていてとても満足感が得られるものでした。
次に、私たちは大分県漁業協同組合様で養殖場や見学など色々なお話を聞かせてもらいました。話をきいて関サバや関アジなどのブランド化している魚は養殖にすることが難しいこと、海水の温度で鮮度に違いがでてしまうこと、一本釣りした魚をすぐに締めないと関サバや関アジとしてのブランドの価値がなくなってしまうことを知り、ものすごく貴重魚であることを感じました。最も夏の漁業は海水の温度が非常に高くなるため関サバの漁業は向いてないことがわかりました。魚の体内には主に寄生虫が存在していて平均的に30%~40%存在しているところ、大分県漁業協同組合でとれる魚には10%以下といわれていて今でもとれた魚に寄生虫が発見されてないといわれているほど安心感があります。
漁業や養殖など、全てにおいてうまくいっている大分県漁業協同組合様ですが、課題もたくさんあることがわかりました。課題の一つとして漁師の人達はサメの駆除を行うことを知りました。この課題は漁師さんだけではなく私たち消費者にも深く関係していて、サメは肉食なのでアジやサバなどを食べてしまい生息域を乱してしまう恐れがあるそうです。理由としては海水温度が関連していて普段は深海にいるサメが海水温度の上昇で浮上してきて青魚を襲うそうです。サメだけではなくエイもアジやサバを食べしまうのでこの課題はより深刻になってきています。
続いて養殖では、温度調節をしないで海の自然の温度で育てていてすごいなと思いました。そのなかでも驚いたのは、出荷する魚にはえさを与えないようにしていることです。これは魚が弱ってしまうリスクを抱えてしまいますが、えさを与えないことで魚の臭いをなくすようにしています。また、ブリの養殖は、天然でとれるブリよりも養殖で育てているブリのほうが脂も乗っていて美味しいということ、締め作業をしてから2日間刺身でも食べられるということがわかりました。
貴重なお話を聞かせていただいた大分県漁業協同組合様に厚く御礼申し上げます。
フード・マネジメント学科3年 嶽本 巧大