中村学園大学・中村学園大学短期大学部

「マーケティングリサーチ」理論から実践へ

2023年12月14日

フード・マネジメント学科の2年生の「マーケティングリサーチ」の授業では、まず商品企画の前提となるマーケティングリサーチの基礎を学びます。そして実践的なスキルを磨くために、自分たちで消費者行動等に関するテーマを設定し、仮説をたててからアンケート調査を設計します。さらに様々な手法で収集したアンケートデータをクロス集計等により分析し、考察した結果をプレゼンテーションするグループワークを実施しています。

これらを通じて、⾷をビジネスに結びつける知識と、食産業の課題を発見・解決し、高付加価値な食産業の創出に貢献する能力の育成を目指しています。

12月の授業にて、6人ずつの20グループが「商品パッケージと購買意欲の関係性」、「冬でもアイスが売れる理由」、「人気が続くものと続かないものの違い」など魅力的なテーマで調査した結果のプレゼンテーションを行いました。

アンケート調査では、Googleフォームなどのツールを用いるほか、実店舗に足を運んで利用客に回答を依頼するなど、それぞれの仮説の立証に適した調査方法を選択し、質問項目を設計しました。分析の結果、仮説を立証できたグループや、分析結果を今後の具体的な戦略にまで落とし込んでいるグループもありました。学生たちはプレゼンテーションを興味深そうに聞いていました。

学生は、「仮説設定」、「分析」、「理論の応用」、「発表」と4項目の評価項目でお互いのプレゼンテーションの評価を行います。プレゼンテーションの内容がマーケティング活動の意思決定をサポートする内容になっているか、そして聴く人の心をつかむプレゼンスキルがあるかも評価のポイントとなっています。

各グループのプレゼンの後には株田 文博教授からそれぞれフィードバックがあり、学生たちは熱心にメモをとっていました。

今回のグループワークでは、マーケティングの基礎理論をもとにデータ収集、分析などの実践的なスキルを磨くことができました。今後は、インターネット調査、ビッグデータ、SNSデータなど特徴あるデータ分析について理解を深め、消費者行動に対するより深い分析力の修得を目指します。