中村学園大学・中村学園大学短期大学部

「組織行動とリーダーシップ」特別講義: 株式会社スコラ・コンサルト プロセス・デザイナー 髙木穣 先生

2024年6月6日

6月5日(水)、「組織行動とリーダーシップ」にて、株式会社スコラ・コンサルト プロセス・デザイナー 髙木穣 先生を講師にお招きし、特別講義「ファシリテーションと職場にやる気が湧いてくる対話の技法」についてお話しいただきました。

高木先生は、人事制度策定および研修開発のコンサルティング会社で勤務したご経験を活かして、現在、経営コンサルタントとして人が安心していきいき働けるための組織づくりの支援を目指されています。

今回の特別講義は、学生の関心があることをベースとした、双方向対話型の形式で行われました。高木先生には「気楽にまじめな話をする場=オフサイトミーティング」について、リーダーシップとマネジメントの違いなどについてご説明いただきました。また、他者の意見を引き出すファシリテーションや、他者との信頼関係の築き方についても具体的なアドバイスをいただきました。学生からは「アルバイトでのリーダーシップの執り方」や、「メンバーの気持ちの引き出し方」などについて、多数の具体的な質問が挙げられました。学生たちは自身にない新たな考えを取り入れることができ、視野を広げることができた様子でした。

【受講生の感想】

組織のモチベーションを向上させるために、ひとりひとりを観察して個性や強みを把握して、それぞれのあったことを任せるというのが印象に残りました。確かに強みを褒められたり、認められたりすることで自分がその場所にいる意味を実感できればやる気が出てもっと頑張ろうという気持ちになるし、自分の行動を見てくれている人がいるということは安心感にもつながると思いました。

(フード・マネジメント学科3年 石橋彩花)

自分の能力や価値観が違うように、小さい目標でも満足する人もいるし、ものすごい高みを目指す人もいます。そのような組織の中でリーダーシップを発揮するときに自分だけ目的意識を強く持ってはだめだということを学びました。周りの人にもどういう目的を持っているのかを聞く、まずは自分が努力をすることなど、ちょっとした行動で組織内の環境や雰囲気をより良い方向にもっていくことが出来ると学んだので、実践していきたいです。

(フード・マネジメント学科3年 中村薫)

リーダーなどの立ち位置に立たされた時に、組織内のメンバーの個性は1人ひとり違っていて思っていることも違うということを再認識する必要があると感じます。つまり、組織は塊であってもその内部に存在する一人ひとりは全く別物であるため、その個性を生かしてあげ、認めてあげることが大切だということを学びました。これを理解したうえで組織における目標等を強く示すことだけでは意味がないことに気が付き、改めて個々のコミュニケーションが大切になってくることを実感させていただいた講義でした。

(フード・マネジメント学科3年 野村茜梨)

授業の中で特に印象的だったのは、短期間・短時間で信頼関係を築くためには、挨拶、アイコンタクト、約束を守る、相手を理解しようとすることが大切だということです。これだけ聞くと当たり前のことだと思いますが、雰囲気が悪い会社は挨拶がなかったり、話し合いの際にアイコンタクトが多いチームは活性化しているところが多いという背景を聞いてとても面白かったです。また、相手を理解するためには相手の意見を聞くだけでなく、なぜそれを思ったのかという背景質問を行うといいことも学びました。

(フード・マネジメント学科3年 前原菜々子)