中村学園大学・中村学園大学短期大学部

国内フードビジネス研修Ⅰ:株式会社やますえ様にて経営・商品開発についてうかがいました

2024年8月30日

フード・マネジメント学科では、8月26日より集中講義「国内フードビジネス研修Ⅰ」が開講しました。これは、醤油や味噌、お酢といった日本古来の調味料から地域特産物を活かした伝統料理を含む「和食」を中心とした日本の食文化について、生産、加工、流通、販売の各分野からゲストスピーカーを招くとともに実際の製造現場を訪問しながら学んでいく授業です。フード・マネジメント学科1年の希望者40名が受講しました。

8月26日、福岡県糸島市にある株式会社やますえ様を訪問しました。以下、受講学生のレポートです。
 
<学生レポート>
株式会社やますえの馬場様のお話を聞いて、一番印象に残っている言葉は“「もったいない」を「ここだけの特別」にする”です。この言葉は馬場様の経営や活動の方針を如実に表していると感じました。

糸島産の天然真鯛の捨ててしまっていたアラや骨を焼き上げ、炊き出すことで鯛の味や香りを鯛の味や香りを凝縮させ、羅臼昆布や醤油などの調味料と混ぜることで捨てていたものを有効的に使用した「だしスープっ鯛!!」や糸島福の浦の海で育った希少なふともずくが取れすぎて持て余しているところを手軽なフリーズドライのスープにすることで食べやすくなり漁師の方にも喜ばれる製品になった「糸島・福の浦ふともずくスープ」、だしスープを使った鯛茶漬けの素やちゃんぽんセットなどの商品を多数開発されていました。

試飲させていただいただいた「スープっ鯛!!」は鯛の香りや風味がしっかりと感じられ、シンプルだからこその味わい深さや素材の良さを感じることができました。

また本業である明太子製造も海外の明太子需要の増加やたらの漁獲量の減少により日本に入ってくる明太子の量が減少している中でやますえを選んでもらうために水揚げしてすぐの”鮮度がよい魚の卵”や糸島で古くから続いている老舗のお酒と醤油を使用するなどの付加価値をつけるなどの選んでもらうための工夫が多くありました。

私は自分の暮らしている市や地域について知らないことがたくさんあり見つけられていない魅力がたくさんあるのだなと感じたので、これからは積極的に市や地域のことに目を向けて多くを経験することで、その魅力を外部に発信していけるような人になりたいです。

フード・マネジメント学科1年 田中小春陽