中村学園大学・中村学園大学短期大学部

国内フードビジネス研修Ⅰ:星野製茶園様にてお茶について学びました

2024年8月30日

フード・マネジメント学科では、8月26日より集中講義「国内フードビジネス研修Ⅰ」が開講しました。これは、醤油や味噌、お酢といった日本古来の調味料から地域特産物を活かした伝統料理を含む「和食」を中心とした日本の食文化について、生産、加工、流通、販売の各分野からゲストスピーカーを招くとともに実際の製造現場を訪問しながら学んでいく授業です。フード・マネジメント学科1年の希望者40名が受講しました。

8月28日、福岡県八女市にある星野製茶園様を訪問しました。以下、受講学生のレポートです。

<学生レポート>
私が本日の研修で一番印象に残っているのは、星野製茶園さんでの体験とプレゼンテーションです。初めに、煎茶を急須でおいしく淹れる方法を教えていただきました。高校の調理実習の授業で教わったことがあったのですが、本日はより細かな方法を知り、また、なぜそうするのかも理解することができました。例えば、まわし注ぎについてです。「1,2,3」、「3,2,1」と細かく注ぎ、最後の一滴まで急須を振りながら時間をかけて注ぐことで、お茶のおいしさをより引き出すことができました。また、二煎目を飲むために、急須のお尻を叩き、急須のフタをずらして茶葉が蒸れないようにするなどの工夫を学びました。甘く黄色に近い色だった一煎目に比べ、二煎目は色が濃く出て、味にも苦みや深みが加わり好みでした。昨日カカオ研究所さんで試飲させていただいたカカオのドリンクと同様、製法や作り方にこだわることでうまみを感じました。

次にお茶についてのプレゼンテーションをしていただきました。お茶の種類について初めてしっかりと理解することができました。また、抹茶の問題点についてもお話しされており、興味深かったです。抹茶味のお菓子等で、着味、着香、発色が当たり前のように使われている現状があるそうです。世界でも人気のある「抹茶(Matcha)」ですが、着色料や香料で「抹茶風味」に仕立てているものが多く、日本文化が尊重されていません。日本人の消費者として、日本の大切なお茶の文化を守っていくために、お茶を使った加工品を見極め、責任を持った商品選びをしたいと思いました。

また、一日お茶について学び、おいしさを再認識することで、よりお茶が好きになり、興味が湧きました。星野製茶園さんで頂いたパンフレットに、日本茶インストラクターや日本茶アドバイザーについて記載されており、お茶好きとして、ぜひ資格を取ってみたいと思いました。これからやってみたいことのアイデアが広がり、有意義で貴重な体験をすることができました。

フード・マネジメント学科1年 松永遥花