眞次ゼミ 朝倉を視察訪問しました
11月6日(水)、水産業を研究テーマに据える眞次ゼミの3年生が朝倉市を視察訪問しました。福岡県水産海洋技術センター内水面研究所での講義のほか、朝倉の各地をめぐり、地域の食と観光についても理解を深めました。以下、学生のレポートです。
今回のゼミ活動では、朝倉にある「林檎と葡萄の樹」で柿狩りの後に昼食をとり、その後、朝倉三連水車を見て、福岡県水産海洋技術センター内水面研究所で福岡県内の内水面漁業や淡水魚に関する講義を聞きました。その後、藤井養蜂場ではちみつを堪能し、最後にキリンビール福岡工場前のキリン花園でコスモスを見るというとても充実したゼミ活動でした。
福岡県水産海洋技術センター内水面研究所で篠原次長がしてくださった講義の中で一番印象的だった話は、斉魚(エツ)という海水魚についてです。斉魚はカタクチイワシ科の魚で日本では有明海に注ぐ河口にのみに生息し、初夏になると産卵のために筑後川を遡上し、毎年5月から7月中旬の限られた期間でのみ獲ることができる貴重で希少な魚であることを知りました。
また、斉魚誕生の伝説として、渡し賃を持たない僧侶が漁師に船を出してもらい助けてもらったお礼として川岸のヨシの葉をちぎって川に投げ込んだところ、それが斉魚に姿を変え、以後、毎年見られるようになった、というお話を聞いてとても興味深く感じました。
また、筑前海では、マアジ、マサバ、マダイなど、回遊魚を対象とするまき網や2そうごち網等の大型の網漁業をはじめ、さし網、つり、小型底引き網漁業などの漁船漁業が盛んです。また有明海では、ノリ養殖業が盛んで、生産量全国上位に入っているということを学びました。そして、豊前海では、カレイ類、エビ類、ガザミ類などの魚類や甲殻類を対象とした小型底引き網、小型定置網が主要な漁業となっていることが分かりました。
フード・マネジメント学科3年 木村 心咲