最終講義~フード・マネジメント学科 藥師寺哲郎教授~
1月21日、本学2号館にて、栄養科学部フード・マネジメント学科の藥師寺哲郎教授の最終講義が行われ、たくさんの学生、教職員が聴講に集まりました。
藥師寺教授は、東京大学農学部農業経済学科卒業後、農林水産省に入省され、食品産業政策や貿易政策など幅広い政策に20年携わりました。その間2年間パリ国立農学院に留学。その後は農林水産政策研究所で食品産業に関する研究に従事され、2016年、本学流通科学部教授として赴任。2017年4月、フード・マネジメント学科新設時から今日に至るまで、本学科での研究と学生指導に尽力されました。
最終講義のテーマは「数学と言葉」。
経済学との出会いがあった学生時代、農林水産省での行政と研究の時代。いずれの時代も藥師寺先生は、法律、数的分析手法、調整や交渉など、コミュニケーションの手段としての「数学」と「言葉」にひたむきに向き合い、絶えず学んでこられました。
特に、農林水産省で食品産業の研究が、本学での研究、教育の礎になっているそうです。当時の様々なエピソードを交えながら、今もなお続く研究内容についてもお話いただきました。
本学での9年間を振り返り、企業関係者との接触、若い学生との関わりの機会を得られたことに感謝のお気持ちを述べられました。
最後に、「勉強は一生続く。皆さんもぜひ意識していろんなことを経験して学んでほしい」と聴講者にメッセージを送られました。特に、食について学ぶ学生には「『食』について深く学ぶと社会の仕組みや世界の情勢がみえ、国際的な感覚も養われる。他の分野での応用が利く」とお話になりました。
講義終了後はたくさんの花束と拍手が贈られ、ゼミ生のほか、藥師寺先生を慕う学生たちに囲まれました。学生は、「企業の実際の活動をみる貴重な経験ができたのは、藥師寺先生のおかげです。」と感謝の気持ちを伝えていました。