中村学園大学・中村学園大学短期大学部

株田ゼミ:地域資源を生かした山口の地域活性化に関する調査

2025年3月26日

フード・マネジメント学科の株田ゼミでは、春休み中に、山口県で現地調査を実施しました。
株田ゼミでは、「食を通じた地域振興」を研究テーマに揚げています。今回のゼミ調査では、実際に食を生かし、地域活性化を行っている施設やお店を訪問し、体験することで、ゼミ全体での、食の地域振興への理解を深める目的で実施しました。
以上の趣旨のもと、3月10日に3年生ゼミ生12人で、山口県の各地を巡ってきました。
 

最初に訪れたのは「角島プリン」です。角島大橋のそばにある、古民家の一角を利用したプリン専門店で、角島の海や角島大橋をイメージした「角島プリン」は、下関でしか食べられないご当地プリンを頂くことができます。
お店は、古民家の一角にカウンターが開いている作りとなっており、昔ながらの趣のある雰囲気もありながら、インスタ映えも狙える素敵な店舗でした。
プリンメニューは全6種類で、「抹茶プリン」「生チョコプリン」「なめらかプリン」「角島ブループリン」「究極のとろプリン」「なめらかバニラ」があります。
当日は、晴れていたため、私たちは、各々好きなプリンを購入し、お店の裏にある浜辺で角島大橋と青くグラデーションになった海の綺麗な景色を眺めながらプリンを頂きました。原材料ほぼすべてが山口県産食材を使っているプリンは、なめらかで、美しい景色も加わり、とても美味しかったです。テイクアウトのみですが、私たちのように海を眺めながら食べることを想定されており、お店の横には、食べた瓶を捨てて行けるようゴミ箱用意されていました。
実際に、角島の絶景とともにプリンの写真を撮り、思い出に残る体験ができ、地域の特徴や魅力を活かした商品づくりについて学ぶことができました。

次に訪れたのは、長門市仙崎に位置する道の駅センザキッチンです。仙崎の海を眺めながら、購入した山の幸、海の幸を併設されたグリルハウスという施設で自ら焼いて食べることができ、グループに分かれて各々好きな食材を購入し、BBQを楽しみました。山口県産の梨やリンゴを使用した珍しいウインナーも販売されており、そのジューシーでフルーティーな味わいは、特に印象に残る美味しさでした。
中村調理専門学校に通っていたゼミ生もおり、その場でイカを捌いてくれるという貴重な体験もありました。手際の良さに皆驚き、捌きたてのイカの美味しさにも感動しました。また、長門ゆずきちを使った爽やかなサワーや、萩市の夏みかんを使用したフルーティーな地ビールなど、地元ならではの飲み物も楽しみ、食事とともに地域の魅力を五感で味わうことができました。
仲間と一緒に地元の食文化に触れ、体験を共有する中で、食に対する興味やありがたさが一層深まりました。

大嶺酒造は、酒造にカフェが併設されている施設でした。大嶺酒造の方によると「農業と地域資源を軸に地域の未来へ繋がる産業に成れば」という思いで、2010年に50年以上休眠状態だった酒造を復活したそうです。外観も内装もお洒落で落ち着いた空間になっており、店内の飲食スペースからは工場内も見ることができて酒造が運営しているカフェならではの珍しい光景でした。また、日本酒だけでなくオリジナルのグッズも販売されており、お土産としても喜ばれそうな可愛らしいデザインのものがたくさんありました。
私たちは、酒粕チーズケーキと酒粕アイスクリーム、飲み比べ3種セットをいただきました。酒粕を使用したスイーツを食べるのははじめてでしたが、ほんのり酒粕の香りとほどよい甘さでとても食べやすくて美味しかったです。実際に店内を利用し、「古典レシピを尊敬しつつ、現代の技術をもって先人の成し得なかった日本酒を創造する。」という大嶺酒造さんの方針を実感し、地域資源を活用した産業についてさらに興味が深まったと思います。