『食品ビジネス戦略論』一番食品株式会社様による講義
2025年5月2日(金)、「食品ビジネス戦略論」の授業において、一番食品株式会社 研究開発部の田中俊昭様をお迎えしました。
この授業は、1年次前学期の専門発展科目として開講されており、食品ビジネスの最前線で活躍する方々の講義により、新入生にフードビジネスの学習への動機づけを与え、食品産業の現状と課題、そして解決策を自ら考える力を養うことを目指しています。
講義では、一番食品株式会社の会社概要、事業内容、商品や技術開発の事例、人材育成などについて、田中様からご説明いただきました。
一番食品株式会社は、顧客の要望に基づき、製品の設計から製造まで一貫して行うODM企業であり、『味の仕掛け人(黒衣役)』として顧客のニーズにお応えするオーダーメイドの調味料やスープ類の開発に特化した本格的な味づくりを実現しています。味づくりを担う研究開発部は、食のスペシャリスト54名が在籍し、うち13名が本学の卒業生であり、フード・マネジメント学科の卒業生も、商品開発などの担当として活躍しているそうです。
また、入社4年目の前田幸歩さん(フード・マネジメント学科卒業生)も、大学での学びや就職活動への心構えについて話してくれました。前田さん自身、「食品ビジネス戦略論」の授業を通して、食に関する様々な業態があることを知ったそうで、まだ将来の目標が決まっていない人も、食品メーカーだけでなく原料メーカー、小売業、飲食店など、色々な企業があることを知ってやりたいことを見つけて欲しい、と講義の重要性を話してくれました。また、在学時に調理師免許や食品表示診断士などの資格を取得し、学んだことがすぐに仕事に活きているので、幅広く学んで沢山のことを吸収して欲しい、と後輩たちへエールを送りました。
質疑応答では、「どのように味覚を磨いているのか」「お客様からの難易度の高い要望にどのように応えているか」などの質問に、一番食品株式会社の教育方法や企業努力について話していただき、大変貴重な学びの機会となりました。
この授業では今後も、飲料メーカーや食品卸、外食など様々な食品業界で活躍する企業の講師を迎える予定です。産業界との連携を通じて、多角的な視点から食品ビジネスを学び、自らのキャリア形成に役立て、社会に貢献できる人材の育成を続けてまいります。