中村学園大学・中村学園大学短期大学部

「国内フードビジネス研修Ⅰ」サッポロビール様を訪問しました

2025年9月2日

「国内フードビジネス研修Ⅰ」は、日本の食文化を支える調味料や伝統料理の現場を訪問するフィールドワークの演習科目です。生産、加工、流通、販売の現場での体験を通じて、食産業の課題や、新しい付加価値について理解を深めます。

以下は、サッポロビール様を訪問した学生のレポートです。

私が本日の研修で一番印象に残っていることはサッポロビールの工場見学です。

ビールを瓶や缶に詰める機械は、1分間に260本の瓶ビールを製造でき、ラベルや蓋を閉めるところまで同じレーンでしていました。
需要の大きなビールを大量に作るのには時間がかかりますが、効率的に、風味や香り、炭酸を抜かずに大量に製造できるはなぜだろうと疑問に思いました。
また、製造した分だけゴミが出ますが、利用済みの空缶を回収し、リサイクルし、新しい缶に再生するという、いわば商品としての役割を終えた後のことも考えられているところに感銘を受けました。

1階のギャラリーでは、ビールの歴史について解説されていました。明治29年ごろから小規模なビール鋳造所が誕生し、その数は100から150と言われています。しかし品質が悪かったのか数年で姿を消してしまったそうです。いくら好きな人が多く、売れる商品といっても品質が悪ければ買う人はいないので、品質を追い求めた商品を売るのはお客様に信頼をしていただくための基本だということを改めて理解しました。

当時エビスビールの値段は、かけそばが一杯2銭なのに対し、一本20銭と高価でした。そんな高級食品だったのにも関わらず、購入を熱望する人が絶えなかったそうです。このことから、エビスビールは多くの人々の心を動かす素晴らしい食品だったことがわかりました。

フード・マネジメント学科1年 相良 宗仁朗