中村学園大学・中村学園大学短期大学部

「国内フードビジネス研修Ⅱ」古賀茶業株式会社様を訪問しました(1)

2025年9月5日

「国内フードビジネス研修Ⅱ」は、食の生産から消費までの流れを現場で学ぶ演習科目です。工場見学や担当者様から直接レクチャーをいただくことで、衛生管理や品質管理、設備のしくみなどの理解を深めます。

以下は、古賀茶業株式会社様を訪問した学生のレポートです。

古賀茶業株式会社に訪問し、お茶の工場を見学させてもらいました。工場に入った途端茶葉の香りが漂っていました。工場に入る際には衣服のホコリなどが工場内に持ち込まない様に防塵服を着ることや、異物混入を防ぐために携帯品を減らすことも徹底されていました。

茶葉は収穫後生葉として保管、室内の温度は摂取4度に保たれており、これは水の比重が最も重く分子が安定することで、収穫後の鮮度を保つためのようです。

その後は茶葉を酸化酵素を失活させるために蒸し、緑茶本来の味を生み出す工程を行います。茶葉を蒸し終わると粗揉と呼ばれる茶葉に熱風を当て茶葉の水分を均一に飛ばす作業に移ります。粗揉では工場内は大きな機械音が響き、機械の近くでは会話が難しいように感じました。次の揉捻では熱を加えず石臼によりさらに細かい姿へとなります。揉捻が終わると再度熱風を加え茶葉を揉み込み、これまでにない深い香りを増す、中揉が行われ、中揉では一つの機械につき一度に20kg程を扱えるようです。

そして、揉みの作業の最後の作業である精揉では八女茶の特徴、細長い形をつくる工程で、ここまでの工程で引き出した香りや旨みを茶葉に閉じ込めます。こうして出来上がった茶葉は再度乾燥させ、荒茶に変わります。

荒茶は大きさが不揃いなため、ふるいにかけ大きさを揃え、茶葉の大きさに合わせた火入れを行い乾燥させ、その後用途に合わせブレンドされいよいよ仕上げ茶となります。

フード・マネジメント学科2年 小津和 将仁