「国内フードビジネス研修Ⅱ」高橋商店様を訪問しました
2025年9月16日
「国内フードビジネス研修Ⅱ」は、食の生産から消費までの流れを現場で学ぶ演習科目です。工場見学や担当者様から直接レクチャーをいただくことで、衛生管理や品質管理、設備のしくみなどの理解を深めます。
以下は、高橋商店様を訪問した学生のレポートです。
今回は、高橋商店さんでゆずすこ作りを体験させていただきました。ゆずすこは九州名産のゆずこしょうから生まれた液体ゆずこしょうです。酢、ゆず、唐辛子を合わせて作ります。普段は完成品として店頭に並んでいる調味料を手に取るだけですが、自分で好きな材料を選び、配合を考えて作るのはとても楽しく実習ができました。
特に印象的だったのは、材料の選択によって味わいが大きく変化する点です。酢ひとつをとっても、米酢はまろやかで優しい酸味が特徴であるのに対し、果実酢はフルーティーで爽やかな風味を持っています。それぞれの違いが仕上がりに直接影響し、わずかな選択の違いで全体の印象ががらりと変わることに驚きました。
また、唐辛子も品種や量によって辛味の強さや後味が異なり、自分好みのバランスを探る作業はとても面白く感じられました。さらに液体調味料であるからこそ、辛味や柑橘の香りを細かく調整でき、完成したものはさまざまな料理に合わせやすいと感じました。調味料は脇役でありながら料理全体の印象を左右する重要な存在だと思います。自分で作ったゆずすこは、完成品を買うとき以上に愛着が湧き、料理に加えたとき、ただ美味しいと感じるだけでなく、自分の手で選んだ素材や配合を思い出し、より深く味わえると感じました。
フード・マネジメント学科2年 大城 万帆香