中村学園大学・中村学園大学短期大学部

「食品加工学実習」:株式会社明治様による特別講義

2025年10月20日

フード・マネジメント学科2年の「食品加工学実習」では、「食品加工学」で学んだ加工食品の製造原理を試作し、理解を深めることを目的としています。毎回、豆腐、アイスクリーム、ジャム、ソーセージ等の製造実習を行っていますが、今回は株式会社明治 西日本支社の長廣 睦子様に「ヨーグルトのひみつ」を講義いただき、ヨーグルトについての理解を深めました。

特別講義では、ヨーグルトの製造方法、原料、菌の種類、歴史など、さまざまな視点からご説明いただき、ヨーグルトに関する知識を得ました。「飲むヨーグルトは通常のヨーグルトのかたまりを壊している」「乳酸菌はたくさんあるが働きは株ごとに異なる」「乳酸菌は生きたまま腸に届かなくても良い」など、あまり知られていないようなこともクイズを交えて教えていただきました。
また、株式会社明治様では様々な乳酸菌についての研究が進んでおり、その一例も紹介されました。「乳酸菌1073R-1株」は免疫機能を高め風邪をひくリスクが低下する、「乳酸菌OLL2712株」は血糖コントロールの指標であるヘモグロビンA1cを低減するなどの研究事例を挙げ、ヨーグルトが健康に寄与する可能性を示されました。最後に、のむヨーグルトを試飲させていただき、その美味しさも実感し、ヨーグルトの魅力を再確認できる講義となりました。

 

【受講した学生の感想】
○今回の講義で、乳酸菌が腸内環境を整える働きを持ち、ヨーグルトの風味や食感を左右していることを学び、科学的な視点から食品を考えるおもしろさを感じました。また、原料の受け入れから発酵・充填・冷却といった製造工程が厳しい品質管理のもとで行われていることを知り、安心して食べられる理由がよくわかりました。

○乳酸菌は体に良いとよく言われますが、実際には株ごとに働きが異なり、免疫機能の向上や血行促進などさまざまな効果を持つことを知りました。同じ乳酸菌でも種類によって特徴が大きく違う点が非常に興味深いと感じました。

○将来、プロテインなどを製造する会社への就職を希望しているので、ヨーグルト以外にもチョコやプロテイン、粉ミルクも製造している明治の事業にとても興味を持ちました。試飲したのむヨーグルトは、脂肪0でこの美味しさを作り出せていることに驚きを感じました。