中村学園大学・中村学園大学短期大学部

11月29日(金)、ドラッグストアモリ様との共同商品開発プロジェクトにて、これまで制作・改良を行ってきた商品のお披露目会が開催されました。今回の商品開発提案の中で実際に商品化まで到達したのは、私たちのグループが提案した月下美人という花の香りをイメージした柔軟剤で、実際の製品形態として展示される瞬間を迎えることができました。
 
月下美人は、夜に咲き、朝にはしぼんでしまう一夜限りの純白の花として知られています。その特別で儚い咲き方に惹かれて今回の香りを提案しましたが、もともとこの花に興味を持つきっかけとなったのは、花が好きな母の影響でした。実際に、家で月下美人の花が開花する瞬間を目にしたことがあり、静寂の中で凛と広がる白い花弁の美しさが強く印象に残っています。柔軟剤を通して、その一瞬の美を香りとして日常に届けたいという思いがありこの商品を提案しました。
お披露目会では、完成したパッケージデザインと香りのコンセプトが正式に紹介されました。柔軟剤の香りを実際に嗅いでみると、一夜限りの花が放つ神秘性や気品を損なうことなく、日常生活にそっと寄り添う柔らかさを感じられる仕上がりとなっていました。
パッケージデザインに関しては、以前制作したデザイン案から色味や花の表現方法がさらに洗練され、落ち着いた印象の深みあるトーンに加え、花の余韻と香りの広がりを感じさせる柔らかなアクセントが施されていました。完成品を目にした瞬間、実際の商品として形になった喜びを改めて実感しました。

今回のお披露目会を通じて、企画から調整、修正、完成、発表に至るまでの一連のプロセスの重要性を再認識しました。特に、デザイナーや企業担当者との共同作業を経て、消費者が手に取る「商品」をつくり上げる責任と楽しさを深く学ぶことができました。また、商品化という具体的成果に至った経験は、今後の学習や実務への大きな自信にもつながるものとなりました。この柔軟剤は、1月中旬よりドラッグストアモリの店舗にて販売されるそうです。
今回体験した学びを糧として、将来的には、魅力的で市場性のある商品開発に積極的に取り組めるようなキャリアに挑戦していきたいと考えています。

フード・マネジメント学科2年　井野 武蔵

 
お披露目会では柔軟剤の商品発表のほか、学生の菓子パンの提案に、実現可能な修正を加えた試作品が提示されました。工場での生産が難しいパイ生地ではなくパン生地に変更し、それに伴いチーズの種類や配合を変更したそうです。今後、改良を重ねて商品化が期待されます。
また、第1期のメンバーが共同開発した「黒豚味噌おにぎり 」「温泉水のマスク」「おふろであそべるバスボール」の3商品について、いずれも各カテゴリーの中で上位販売数であり、引き続き「中村学園大学との共同開発」として販売されることが報告されました。
 
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