中村学園大学・中村学園大学短期大学部

お茶摘み体験報告

2019年5月29日

5月19日、福岡市南西部にある脇山の椎原茶園にてお茶摘み体験が行われました。お茶の葉を摘採するところから、釜炒り、揉捻、玉ときまでの工程を体験する、とても貴重な体験です。

初めての茶摘みの作業に、参加した栄養科学科、食物栄養学科の学生は、最初は緊張していたものの、JAの青年部のメンバーの皆さんにコツを教えてもらい上手に行いました。お茶の葉を摘むときは『一芯二葉』といって、先端の新芽の部分とそのすぐ下の葉を摘みます。新芽の部分は柔らかく、わずかな力で摘み取ることができます。この時はまだ、お茶の香りはあまりせず、葉の青い匂いがします。
収穫したお茶の葉は、釜で丁寧に炒り作業を行います。お茶の葉は摘むと発酵が始まってしまうので、緑茶を作る場合は発酵を止めるために摘んだ後すぐに炒らなければなりません。
釜の熱を万遍なく伝えるため、ゆっくり丁寧に釜炒り作業を行っていくと、葉の水分が少しずつ抜け、お茶の香りがしてきました。

更にその後、筵の上で揉捻という作業を行います。この作業を行うことで、お茶の味や香り成分を抽出しやすくするそうです。慣れない作業に四苦八苦していましたが、当日は老人会の方々の丁寧なご指導もあり、学生たちはみな楽しく作業をすることができました。そして天日で約1週間乾燥させると脇山茶の完成です。

日常的に飲むお茶ですが、お茶の葉がどのような工程を経て私たちの口に届くのか、特に、釜炒り、揉捻の作業は手間と時間がかかることを今回の体験で初めて知りました。また、『自分たちの町を盛り上げたい』という青年団の皆さんの気持ちにも心を揺さぶられました。短い時間ではありましたが、貴重な体験をさせていただきました。

栄養科学部栄養科学科3年 木原 悠希