中村学園大学・中村学園大学短期大学部

「教職実践演習(中・高)」(4年生)に、本学卒業生の福岡教育大学附属久留米中学校の長航平先生をお迎えしました!

2024年1月30日

4年次後期の「教職実践演習(中・高)」授業は、中・高家庭科教諭の養成にかかる最後の出口科目です。前期に教育実習を終えたものの、各人それぞれの課題が見つかった学生に対し、残された期間で、その課題解決を目指し、4月の教員デビューに備えるというのが授業のねらいです。 今回は採用から5年が経過しようとする本学の卒業生、長航平先生を講師としてお迎えし、「令和の日本型学校教育-家庭科の授業をアップデートしよう-」をテーマにお話をしていただきました。4年次学生以外で、参加が可能だった3年次と2年次の学生も加わり、長先生の熱い思いを一言も聞き逃すまいと、皆真剣な面持ちで講義に臨んでいました。

 

 

 

 

 

 

長先生は、本学卒業後、新採教員として久留米市立高牟礼中学校に赴任して3年間勤務。現在、福岡教育大学附属久留米中学校で教壇に立って、2年が経過すると自己紹介してくださいました。教育界に求められている「令和の日本型学校教育」の実現に向け、日々授業創りに心を砕いている様子をご自身の授業実践をもとに、学生たちに分かるよう具体的・実際的に話していただきました。
講義の冒頭から、「授業とは?」と学生に問いかけられるなど、一緒になって「授業創りをどうしたらいいのか?」考えていきませんかと、学生をぐいぐい話に引き込み、当事者意識をもって家庭科授業像を考えていく価値に気付かせていただいたように思います。

 

 

 

 

 

 

先生のお話の中でも、学生たちが一番驚かされたのが、『日本の衣文化のよさを実感する』をテーマに家庭科と歴史体験学習(一般的にいう修学旅行)をカリキュラムマネジメントした一連の授業事例の紹介でした。6時間にわたる単元全体の授業冒頭で、着物研究家シーラ・クリフさんの和服の着こなしを取り上げるところから始まるストーリーに魅了され、次々に問いを投げかけられる長先生と一緒に「問いを立てるための実感を伴う場の設定はいかに?」と学生は自分事として考えながら、長先生が進められてきた授業を追いかけるように、準備していただいた学習活動援助案(指導案細案のようなもの)に見入っていました。