「第3回 パルマ大学との国際交流会」を開催
4月9日(火)、栄養科学科の学生・教員有志によるイタリア・パルマ大学との第3回国際交流会が開催されました。第2回交流会に引き続き、今回も日本とイタリアの発酵食品について発表を行いました。
【参加者のレポート】
日本の伝統的な発酵食品である米麹について発表を行いました。具体的には米麹の製造方法や健康的な効果、日本料理への利用方について説明しました。米麹が日本食においてとても大切な存在であることや、多くの可能性を秘めた食品であることを伝えることができました。これをきっかけにイタリアの方にも米麹に興味をもっていただけると嬉しいです。
イタリアの学生は、ペコリーノチーズというイタリア特有のチーズについて発表されました。私は今までこのチーズの名前を聞いたことがなかったので、今回その伝統的な作り方や利用法を知ることができました。
私は海外の方々とこのような形で交流し、英語で発表することも初めてでしたので上手くいくか不安でしたが、周りの方々のサポートもあって、最後までやりきることが出来ました。またプレゼンの資料を作ることを通して、正しいスライドの作り方や話の進め方など、これからの活かせる知識も得られ、非常に貴重な経験となりました。
栄養科学科4年 小田 浩太朗
この度、イタリアのパルマ大学の方と、自国の食文化について発表を行う機会をいただきました。イタリアの方は「ペコリーノチーズ」について、私は「お酢(主に米酢)」についての紹介を行いました。イタリアのチーズといえば、日本ではパルミジャーノやモッツアレラチーズ、ゴルゴンゾーラが有名ですが、本場イタリアではペコリーノチーズも定番のチーズだそうです。ペコリーノチーズは羊乳を使用しているため、他のチーズと比較して塩味が強く、元は保存食として作られていたそうです。特に驚いたのは、日本ではよくパスタにパルメザンチーズを使いますが、本場ではペコリーノチーズを使うことが一般的で、パルメザンチーズを使うことの方が稀とのことです。また、私が発表した「お酢」についてですが、イタリアの方は、日本人が「お酢をドリンクとして楽しむ」ことに驚いていました。
この発表を通じて、他国の食文化を学べただけでなく、私たちの「当たり前」が日本特有の食文化であることを知ることができ、とても貴重な経験になりました。食文化は人々の生活や習慣に深く関わっていること、そして「食」とは単なる栄養源ではなく文化や歴史を反映していることを学ぶことができました。今後も積極的に食を通じた異文化交流に取り組んでまいりたいと思います。
栄養科学科助手 中島 瑠南
2024年5月下旬に「第4回パルマ大学との国際交流会」を開催予定です。令和6年度も定期的にリモートで交流会を実施する予定です。
発表または見学をしたい学生は、栄養科学科 川野 光興准教授までご連絡ください。