中村学園大学・中村学園大学短期大学部

財務省福岡財務支局上席調査官笠哲浩様から「資産形成」をテーマに講演をしていただきました!

2024年5月14日

   5月8日、栄養科学科3年生で中・高家庭科教員免許の取得を目指す学生を対象にした「家庭経営学」の授業に、外部講師として財務省福岡財務支局理財部上席調査官の笠哲浩様をお迎えし、資産形成の講演を受けることができました。
   なお、当日は、金融教育がどのように進められているかを把握するために、某新聞社の社会部記者が同行されたことから、緊張感が漂う中での受講となりました。


 令和4年度開始の高等学校学習指導要領から、『家庭科で金融教育を教えるようになった』というニュースが報道されたことを耳にしたことと思います。ちょうどその4月から成年年齢が18歳に引き下げられたことを受け、消費生活に関わる内容の一層の充実が求められたからです。家計管理については、それまで教えてきた貯蓄、保険、株式に加え、債券、投資信託等の金融商品、資産形成の視点にも触れるようにと示されたのです。

 学生は、中・高家庭科教員を目指すものの、小・中・高の学校教育の中で資産形成を学んだことが一切なく、教えることに大きな不安感を抱いていましたので、今回、金融の専門家を講師として招聘し、高校「家庭基礎」の授業イメージのもとで講演を進めていただくようにしたのです。
   
    講演の導入部分では「ライフプランニング」に触れていただきました。どのように生きるかというライフプランの選択肢が多様化したことで、一人一人が将来を見据えきちんと考えた上で、資産形成を図らなければならないことに気付かせてもらうことができました。

   利子と金利の違いや、株式の仕組みなどの基本的な知識を学んだところで、ICTを活用した『資産形成のシミュレーション』に複数チャレンジし、長期投資・積立投資の効果を実感することができました。新たな知識を覚えるだけにとどまらず、獲得した知識を演習をとおして試してみたり、その結果から判断したりすることで、当事者意識をもって取り組む授業創りの重要性にも改めて気付く機会となったようです。

<受講学生の声から(抜粋)>
・スマホを使用してのワークで、資産が何年後にどのくらいになるのかとても分かりやすかったです。
・ただ、預貯金をするだけだとあまりお金は増えていかないけど、運用するために少額でも長期に投資していく
ことで、お金が増えていくことを知ることができてよかったです。
・投資についてあまりいいイメージがなかったけれど、今日の講義を受けていいイメージに変わりました。
・投資や積み立てNISAなどは、まだまだ難しいことがたくさんあったので、自分でも調べてみようと思いました