中村学園大学・中村学園大学短期大学部

日本料理特別料理示範 ~日本料理ながおか 料理長 長岡周吾 氏~

2024年8月8日

本学では、学園祖中村ハル先生の「本物の味を知る」という教えを継承し、毎年、栄養科学部および短期大学部食物栄養学科の学生を対象に、「調理すること」への関心を高め、調理技術の向上を目指すための、料理のプロによる特別講演及び料理示範を行っています。
プロの調理の技や心構えを見ることにより、食領域に携わる者としての豊かな感性を育むことを目的としています。
7月24日(水)に、日本料理ながおか 料理長 長岡周吾 氏を講師にお招きしました。

長岡氏は、高校卒業後2年間にわたり海外約50か国を訪れ、様々な経験をされる中で「和食を世界へ広めたい」という想いを抱き、帰国後、中村調理製菓専門学校へ入学されました。卒業後にオークラアムステルダム(オランダ)の和食店「山里」で4年間学ばれ、現在は、福岡・西中洲でミシュラン1つ星「日本料理ながおか」を営まれています。

今回は「初夏の日本料理」として、七夕をテーマにした「蓮と蓴菜のそうめん」、擬き料理の「精進うなぎ」、「しじみ汁」、「香の物」、そして、「鮎泳ぎ焼き」「桃と葡萄の白和え」「サザエと胡瓜酢の物」「とうもろこしすり流し」「ぼたん鱧」からなる「焼き八寸」の示範が行われました。

日本料理の魅力は季節を感じられることであるとして、自然や行事を意識した初夏を感じさせる調理法や盛り付け方法をご紹介いただきました。師範の途中には、「鮎泳ぎ焼き」の鮎の串打ちと化粧塩、「サザエと胡瓜酢の物」のサザエ開けを、学生の代表が体験しました。料理において「やったことがある」という経験は大事。様々な料理に挑戦してみてほしいと料理上達の方法をお教えいただきました。

最後に、長岡氏より「料理は最短で人を幸せにできる」と食の世界で働く魅力をお伝えいただき、「向き不向きではなく、やると決めたらやる、自分は向いていると思い込み、勉強することが大事」と、食の世界を志す学生に激励の言葉をいただきました。