4年次学生の授業に福岡県立筑紫中央高等学校の新納美侑先生をお迎えしました!
4年次後期の「教職実践演習(中・高)」授業は、中・高家庭科教諭の養成にかかる最後の出口科目です。前期に教育実習を終えたものの、各人それぞれの課題が見つかった学生に対し、残された期間で、その課題解決を目指し、4月の教員デビューに備えるというのが授業のねらいです。
今回は、卒業から6年が経過しようとする2019年卒業(15N)の先輩、新納美侑先生を講師としてお迎えし、「高等学校における家庭科教諭の職務の実際」を主たるテーマとしてお話をしていただきました。4年次学生に参加が可能だった3年次学生も加わり、15名が本授業に臨みましたので、その内容を紹介いたします。
新納先生は本学卒業後、常勤講師として福岡県立筑紫中央高等学校に勤務後、翌年度から同高校に新採教員として配置され5年が経過。現在、3年生の担任をされていると伺いました。大学入学共通テストを次週に控える中で、「後輩のためになるならば」と休日にもかかわらず講師をお引き受けいただいたことに、一同頭が下がる思いがしました。
受講学生は「先輩に一番尋ねたいこと!」を質問にまとめ、事前に伝えておりましたので、新納先生はその質問をグループ化した上で、講話の内容を構築いただいたようで、「授業づくりで一番大切にしていること」や「教師になってギャップを感じたこと」、「クラス経営で大変だと感じたこと」など多くの問いに、『どのように考え、行動している(きた)か』までを丁寧に具体的にお話しいただきました。4月から教壇に立つ予定者(7名)の大きかった不安は因数分解され、教職への期待感と対応可能な小さめの不安に変化したことは言うまでもありません。なんと言っても、皆が一番心を奪われたのは、先生の人を魅了する話し方・美しい姿勢(身体表現)、聴衆の反応(個性や心情を読み解く)を待つタイミングとセンスなど、高いパフォーマンス(表現の仕方)をもっていらっしゃることです。新納先生がこれまで積み重ねてこられた経験を少しでも自分ごと化して捉えられれば、それぞれが進んでいく教師人生の経験値に引き寄せ、『なりたい家庭科の教師像』に向かって進んでいくことができる自信をもつことができたようです。新納先生のあとに続く家庭科教師となれるよう頑張ってほしいと願っています。
見やすくて美しいスライド画面
メモを取りながら聴き入る学生
採用後の「若年教員研修」についても
新納先生の雰囲気に肩を押され、次々と質問が!!
被服製作の成果物の評価はどう考えたらよいですか?
調理実習の評価の仕方についても尋ねます!