中村学園大学・中村学園大学短期大学部

「中村学園大学60周年記念 2025年度学生のための講演会」が開催されました

2025年7月4日

7/3(木)、栄養科学科の2年生を対象に、講師として、在宅栄養専門管理栄養士である医療法人にのさかクリニックの小渕智子先生をお迎えし、「中村学園大学60周年記念 2025年度学生のための講演会」を開催しました。

小渕先生は、在宅栄養分野の専門管理栄養士として活動されているほか、地域生活ケアセンター「小さなたね」では胃瘻の方も同じ食事を楽しめるカフェ「みんなのキッチン」を運営されています。「食事で患者さんを笑顔にする」をモットーにされており、今回の講演会では「在宅における管理栄養士の役割」をテーマにお話しいただきました。

講演では、医師・訪問看護師・管理栄養士などの多職種が連携して支える在宅医療の仕組みや、在宅訪問管理栄養士として、ご家族の思いに寄り添い、最後まで「食べること」を支援することの意義について説明がありました。
さらに、居宅療養管理指導や訪問栄養食事指導では実際の症例を提示いただきながら、食の面からの具体的な支援方法として、ミキサー食やムース食についても詳しく紹介されました。

講演の最後には、管理栄養士に求められる3つの大切な力として、「チームワーク」「アピール力・積極性」「美味しい料理を作ること」が挙げられました。医療と介護の中間に位置する管理栄養士がチームにいることで、医療職や介護職のいずれの専門職からの相談を受けることがあり、より良い連携が生まれているという点を強調されました。

今回の講演会は学生にとって、在宅医療の分野における管理栄養士としての専門的な役割を学ぶ有意義な機会となりました。