中村学園大学・中村学園大学短期大学部

3年生の授業「家庭経営学」で、A4・1枚で伝える究極のレポート発表会を実施しました!

2025年7月31日

7月9日、中・高家庭科教員免許の取得を目指す3年生を対象にした「家庭経営学」の授業の中で、A4・1枚で伝える究極のレポート発表会を実施しましたので、報告いたします。

「家庭経営学」は、免許状取得のための必修科目の一つで、「人間の生活を家庭と社会とのかかわりとして扱う魅力的な学問」です。家庭経営学を学びはじめてから、「自分を取り巻く社会の課題が見えてきた」と感じる学生が多く、知的に面白いこの科目への関心は次第に高くなり、学期末に位置づけられたこの発表会で、どういうテーマを取り上げるかを発表のかなり前から思い悩んでいたようです。

発表の持ち時間は、1人あたり8分です。わずか8分と思われるでしょうが、4分間に発表をおさめ、それに続く4分の質疑応答に耐えうるものでなければなりません。8分を過ぎると、聴衆の側の学生は、わずか2分間で相互評価票を書き終えるのです。緊張感が漂う教室でしたが、自分たちがまだよく知らない社会的課題に出あう場となり、家庭科教諭として、今後、教壇に立つ者としての「覚悟と心ばえ」ができた時間となったようです。

今年度の受講学生11名が取り上げたテーマは、次のとおりです。
第一席 「消費者の権利と責任~最近、頻発するカスタマーハラスメントを中心に~」
第二席 「ひとり親世帯の貧困~母子家庭をすくえ!~」
第三席 「近年の朝食欠食率の上昇と家族の問題について」
第四席 「過保護と過干渉の違いとその子に与える影響について」
第五席 「デザイナーベイビー」
第六席 「未婚化の実態~現状と今後のゆくえ~」
第七席 「老老介護・認認介護を支える制度と家庭の課題」
第八席 「出会いのデジタル化と日本社会」
第九席 「母子世帯の増加~シングルマザー世帯の経済的困難~」
第十席 「育児休業取得率上昇の裏にある問題点」
第十一席「スマホ依存のなれの果て~高度情報化社会の進展とスマホ依存者の増加による影響~」

<A4・1枚で伝える究極のレポート>

 

学生の声(抜粋)

下に、このレポート発表会を終えた学生の声をいくつか紹介してみます。

Aさん:現代は家庭経営学の視点からでも、様々な課題が多くあるなと実感しました。自分のテーマでは、制度は充実してきているが、制度の存在が知られていないことが特に課題だと分かり、私だったらどうするか、教育する立場となったとき、どう教えたらいいのかなど、ただテーマについて調べて終わりではなく、自分で考え発表で意見を言えることができたので、とても自分の力になったと感じました。みんなの発表を聞いて、自分が気付かなかった課題や知らなかったことも多く、もっと学ぶ姿勢を大切にしなければならないと感じました。

Bさん:ほかの人のプレゼンを聞いて、様々な社会問題があること、政策や対策が考えられていることを知り、 自分の社会への興味の低さや知識のなさを感じた。

Cさん自分が伝えたい内容をA4用紙1枚にまとめるのは、入れたい内容が多すぎて思った以上に難しく、伝わりやすくするためのレイアウトの工夫が大切だと感じました。