高大連携ユニーク講座『ゲノムを取り出そう!~PCR法によるSNP解析~』
2025年8月28日
8月22日、中村学園女子中学・高等学校の生徒が本学を訪れ、高大連携の取り組みであるユニーク講座を受講し、分子生物学実験を行いました。
この取り組みは、昨年度、中村学園女子高等学校の生物化学部による本学への研究訪問に端を発し、今年で2回目となる希望制の課外授業です。今年度は中学生1名、生物化学部以外の生徒4名も加わり、計12名が参加しました。
はじめに、大学院 栄養科学研究科の加藤教授より、分子生物学とは、DNAやタンパク質などが行う
分子レベルの活動を研究すること、その研究から病気の予防や治療法・薬の開発につながっていることなどが説明されました。
次に、栄養科学部 吉田助手による進行で「口腔粘膜細胞ゲノムDNA抽出」および「β3アドレナリン受容体(ADRB3)」の実験が行われました。各自の口腔粘膜から細胞を抽出し、様々な機器や溶液を使ってゲノムを抽出していきます。普段の実験とは異なる、高次元のバイオテクノロジーに触れる機会となりました。
中村学園女子高の武宮教諭は、
「高校では生物の基本原理の実験を行っていますが、この特別講義では、さらに先の医療や研究に通じる世界が垣間見えたと思います。教科書だけでは味わうことが出来ない刺激を得て、生徒の興味・やる気が向上してくれると嬉しいです」と話します。
この体験によって、大学での学びや将来の進路を考える機会となることが期待されます。