河手ゼミ:病院で後期高齢糖尿病患者の食生活実態調査を実施
2025年9月1日
栄養科学科・河手ゼミでは、福岡市近郊の病院で通院治療している後期高齢2型糖尿病の患者さんを対象に、普段の食生活についての聞き取り調査を実施しました。
高齢者の低栄養(やせ)と、それに伴う筋肉量減少(サルコペニア)は、要介護のリスクになるとされています。特に高齢2型糖尿病患者は、中年期からのカロリー制限を高齢期まで不必要に継続することで、低栄養に陥りやすいと考えられています。
今回の卒業研究では、後期高齢2型糖尿病患者の食生活の実態を把握し、問題点を明らかにすることで、高齢糖尿病患者に対する栄養指導へ応用することを目的としています。
調査に参加した学生からは、
「実際に聞き取り調査を行って、無理のない程度で食事を工夫されている方が多く、治療を続けるためにとても大切なことだと感じました。得られた学びを実際の栄養指導に活かせるようにしていきたいです。」
「患者さんの食生活の現状や考え方などを実際に聞き取り、知ることができて、とても良い経験をさせてもらいました。」
「高齢者との会話を通して聞き方の工夫の大切さを学び、病院通院中の方とのやり取りから将来の栄養指導を具体的にイメージできたことで、病院で働きたいという思いが一層強まりました。」
といった感想がありました。
学生にとって、患者さんの生の声を聴くことは、将来管理栄養士として働く自分の姿を思い描く貴重な機会になったと思います。