中村学園大学・中村学園大学短期大学部

長住団地の「子ども勉強広場」で調理ボランティアに参加―夏休み編―

2025年9月27日

栄養科学部栄養科学科・内田ゼミでは、春休みに続き、夏休みも長住団地の「子ども勉強広場」にて調理ボランティア活動を行いました。この取り組みは、「子どもの居場所づくり」を目的に、自習・遊びの場とともに手作りの温かい食事を提供するものです。今回は7月に4日間、8月に7日間、調理を担当しました。

前回の春休みの経験を活かし、今回は子どもたちの嗜好や食堂の雰囲気を把握したうえでのスタートとなりました。夏休みという時期に合わせ、丼ものや麺類、さらには世界の料理にも挑戦しました。調理中に「今日のお昼は何?」と笑顔で声をかけてくれる子どもたちの姿に励まされ、毎回「美味しく食べてもらいたい」「楽しい食事の時間を届けたい」という想いを胸に取り組みました。

園児や小学生は、食の楽しさを知る大切な時期であり、偏食や好き嫌いも多い年代です。子どもたちが苦手な食材に挑戦し、完食してくれた時には大きな喜びを感じる一方で、残食が多かった時にはその原因を考え、改善する力を養う貴重な機会にもなりました。

また、活動を通じて、子どもたちというライフステージの食の特徴を実感し、献立作成においては食材の選び方、味付け、調理法、提供量、栄養面など、様々な視点から対象者を理解しなければならないことを改めて学びました。

この経験を通じて、子どもたちの成長や人とのつながりを支える「食」の大切さを実感するとともに、今後はより多くの世代に食の楽しさを伝えられる管理栄養士を目指していきたいと思います。