高校生向けイベント「大学の学びを体験!探究ワークショップ」を開催しました
高校生向けイベント「大学の学びを体験!探究ワークショップ」を開催しました。
このワークショップは、高校生が大学生とのグループワークを通して大学での学びを体験することを目的としています。
今回のテーマは「『野菜を食べよう!』を戦略する」で、講師は栄養科学科の木村秀喜准教授です。木村ゼミに所属する4年生8名が、グループワークのファシリテーターを務めました。
木村准教授の講義で、野菜の重要性と戦略立案に活用する「ナッジ理論」について理解を深めたあと、グループごとに「高校生が朝食で今よりも野菜を食べるための戦略」の立案に挑戦しました。
ポストイット・ブレインストーミングの手法を用いて、まずは自由なアイデアを出しあったのち、似た内容や関連するアイデアをまとめるグルーピングを行い、アイデアをまとめて行きました。ゼミ生がグループに入って、高校生の考えを引き出しながら、アイデアを形にする手助けをしました。
また、当日は栄養科学部を卒業し、管理栄養士として働く卒業生にもお越しいただき、実際に管理栄養士として働く立場から高校生へ声掛けを行い、グループワークをサポートしていただきました。現場でのリアルな経験に基づいたアドバイスは、高校生にとって実践的かつ刺激的な学びとなりました。グループ発表では、「ナッジ理論」を取り入れた多彩なアイデアが発表されました。
木村准教授からは、「どのグループも現状を把握したうえで課題を抽出し、楽しくて笑顔になれるような企画を考えられている点が良かった。昨今『タイパ(タイムパフォーマンス)』が重視されることが多いが、みなさんの提案にあったように、あえて『ひと手間』を加えることも大事」と講評がありました。
参加した高校生からは「講義を受けるだけでなく、グループワークを通してより考えを深めることができてよかった」、「短時間かつ初対面の班での活動だったが、自分が想像していた以上に話し合いができ、班員全員で協力して活動ができ達成感があった」「高校生の朝食の課題が見え、自分も健康や栄養についてもっと考えようと思った」など、主体的な気づきや前向きな感想が多数寄せられました。
今回のイベントを通じて、高校生たちは「食」と「健康」について自ら考え、行動につながるヒントを得る貴重な機会となりました。
資料:サラダの魅力(野菜科学研究会)
