中村学園大学・中村学園大学短期大学部

大学院教育学研究科

概要

本研究科では、大学院生の研究と履修における枠組として、「教育学系」「保育・教科教育系」「教育臨床系」の3つの系が置かれています。大学院生はこの3つの系の中から1つを選び、その系に所属する教員の指導の下で研究と学修を行います。また、本学附属の幼稚園、保育園、発達支援センターと連携して、保育や発達支援の現場実践に即して研究を進めることもできます。特に発達支援センターにおいては、障害児教育や子育て支援の活動に実際に参加する機会もあります。さらに、小学校教諭、幼稚園教諭の専修免許も取得可能です。

特徴

1.確かな理論とすぐれた実践力を目指す3つの系

教育学研究科(以下、「本研究科」という)は、人間形成の土台となる乳幼児・児童期の発達に関わる研究を行い、保育学・初等教育学に関して高度な専門性を有する研究者・教育実践者の育成を目標とします。

2.取得できる学位・免許・資格

>> 取得できる学位

  • 修士(教育学)

>> 取得できる免許・資格

  • 小学校教諭専修免許
  • 幼稚園教諭専修免許
※取得希望免許の基礎となる一種免許を有していること。
※科目等履修制度を利用して、本学教育学部の開講科目を無料で受講することができます。(特別支援学校教諭免許科目を含む)。
 詳細はお問い合わせください。

本研究科に在籍しながら、本学教育学部の科目等履修生として必要な単位を取得すると、以下の免許が取得可能です。希望者は教務部にご相談ください。
■ 小学校教諭一種免許
■ 幼稚園教諭一種免許
■ 特別支援学校教諭一種免許(知的・肢体・病弱)

3.中村学園グループだからできる実践的な研究環境

 

本研究科は、ディプロマポリシーに掲げる資質・能力の修得のため、以下に示す教育課程を編成するとともに学修方針を定めています。

  1. 学修のための枠組みとして「教育学系」「保育・教科教育系」「教育臨床系」の3つの系を置いている。
  2. 各系における教育課程編成は、それぞれの分野における高度な専門的知識の修得を図ることを基本としている。大学院生は3系から1つを選択し、その系の専門分野に即した学修を行うが、他系科目の履修による幅広い学修も確保されている。
  3. 大学院の学修における中心は修士論文作成である。修士論文の作成を通じて高度な研究遂行能力の涵養を図っている。修士論文作成のための必修科目として「研究方法論」と「特別研究」を置いている。「特別研究」は指導教員が担当し、そこにおいて修士論文作成のための具体的な指導がなされる。修士論文の評価は「教育学研究科学位論文審査基準」にしたがって行われる。
  4. 教育学研究科の授業のほとんどは少人数教育で行われ、教員と大学院生によるディスカッションを通じての授業への能動的参加を促進している。
  5. 本学付属の幼稚園、保育園、発達支援センターと連携した学修を通じて、保育や発達支援の現場実践に即した課題解決能力の涵養を図っている。

4.少人数のきめ細かな指導体制

 

本研究科は、次のような資質・能力を有すると認められた者に修士(教育学)の学位を授与します。

  1. 教育または保育の理論、制度、歴史、社会情勢、指導または支援等に関する幅広い専門的知識を身に付けている。
  2. 教育または保育に関する諸問題に対して、実証可能な問いを的確に設定することができる能力、解を導くための適切な方法を考えデザインすることができる能力、その方法を遂行でき最適な解を導くことができる課題解決能力を身に付けている。
  3. 上述の知識や課題解決能力を教育または保育、関連領域に関する研究課題に応用し活用できる研究遂行能力を身に付けている。
  4. 主体性、積極性を有し、他者と協働しながら問題解決や研究課題に取り組み、その成果をまとめ、他者に分かりやすく発信する能力を身に付けている。
  5. 教育または保育、関連領域に携わる高度専門職業人として相応しい倫理観、価値観を身に付けている。

大学院の制度

メッセージ

研究科長メッセージ

今日、わが国では、学力低下、いじめ、不登校、学級崩壊、児童虐待、発達障害児の増加などの問題が顕在化し、ますます深刻化しています。その解決は喫緊の課題であり、こうした課題に教育・保育の現場において取り組み、その解決に資する、より高度な専門的知識とスキルを備えた専門家に対するニーズは、以前にも増してますます強まっています。本研究科は、こうしたニーズに応えるために2004年4月に創設されました。本研究科は、教育学系、保育・教科教育系、教育臨床系の3つの系からなり、教育学、教科教育学、保育学、発達心理学、教育心理学、児童福祉学 等、子供の教育・保育・発達に関わる学問分野における確かな基盤に立脚しつつ、小学校、幼稚園、保育所、福祉施設 等の教育・保育の現場においてリーダーとして問題解決に取り組む専門家の養成を目的としています。

本学は、長年にわたって優秀な人材を教育界、保育界に送り出し、小学校、特別支援学校、幼稚園、保育所 等、教育・保育の現場で多くの卒業生が活躍しています。本研究科は、その実績の上に立ち、より高いレベルの資質を備えた教育・保育の専門家の養成を通じて、わが国における教育・保育のさらなる発展に貢献することを目指しています。

教育学研究科
研究科長笠原 正洋