目的
子どもの発達に関する基礎的・臨床的研究と、新たな教育的支援方法の開発を目的とした「発達支援センター」が2008(平成20)年10月1日に発足しました。保護者や保育・教育関係者など子どもに関わる人々の養育ストレスが増大する中、“子どもの行動をどう理解すればよいのか”、“子どもにどう接すればよいのか”などの問題意識を持って、実践と研究に取り組んでいます。
そのため、当センターでは、2つの部門を設置しています。1つは「保育・教育支援部」です。中村学園大学が長年培ってきた「保育の力」を生かして地域貢献の一端を担うもので、子どもの保育・教育原理の研究、支援技能および実践に関する内容です。地域行政が行う「居場所・交流」型の支援に対し、大学ならではの物的資源(設備・教育機器など)や人的資源(広い分野での専門家集団、学生たち)を生かした「学習・教育」型の支援を行います。
もう1つは「発達臨床支援部」です。「発達障がい」の子どもなど障がい児・者への直接的支援、子育てや子どもの発達に悩む家族や保育士・教員の支援を目的としています。どうすれば障がいのある子どもの能力を見出し伸ばしていけるか、その教育方法の開発を目指しています。
学内および学外研究員の先生方の協力を得て、より専門的かつ実践的な子育てに関する公開講座や親子教室などを開催し、ひとりで悩むだけでなく、どうすればよいのかを共に考えていきたいと思います。そうした中で、より効果の高い教育方法や支援法が開発されるものと信じています。さらに、学外諸機関との協力・連携を十分に図りながら事業を進めていきたいと思っております。