中村学園大学・中村学園大学短期大学部

立ち上げの経緯とコンセプト

学生食堂の設置に当たって、全国でも有数の管理栄養士・栄養士の養成施設である本学としては、前中村量一理事長の食にかける情熱と人一倍の思いから、「日本一の学生食堂を造る」との方針が出されました。本学学生食堂が目指すべき“日本一”とは何であるかを検討し、約2年間、会議を重ね、最終的には「管理栄養士・栄養士を養成する学部・学科を持つ教育機関の使命として、『食育推進日本一』の食堂を目指す」こととなりました。
このコンセプトは、“健全で豊かな食生活を送るために必要な「食事の自己管理能力を養う場”と決めました。これは、本学に入学してきた学生が本学の学生食堂での毎日の食事を通して自然と食育の知識を身に付けて卒業してもらおうといった狙いです。
食堂の名称も、食育を推進する施設として「食育館」と決定いたしました。

食育館ってどんな食堂?

メニューの中心となるのは日本のお膳文化を取り入れた「一汁三菜」の食事です。もちろん、一汁三菜の一辺倒というわけではなく、カレーライスや麺類といった単品メニューも用意しています。「いろんな食べ物があるなかで、自分にとって必要な食事を選べる人間になってほしい」との大学側の思いがあります。

栄養バランスがチェックできます

食育館で購入したメニューの食事バランスガイドや栄養素がレシートに表示される独自のレジシステムです。これは、専門知識がない学生たちにも理解しやすいように導入されました。さらに、レジで学生証を提示すると、個人ごとに喫食履歴をサーバーにデータとして蓄積する仕組みもあります。 また、季節のイベントに合わせた定食も用意しているので、さまざまな料理に触れる機会が数多くあります。

スマートミールについて

2019年9月、「食育館」は「健康な食事・食環境」コンソーシアムが主催する第3回「健康な食事・食環境」認証制度の給食部門において、最高ランクである3つ星の認証を受けました。
この制度は、日本栄養改善学会・日本給食経営管理学会・日本高血圧学会・日本糖尿病学会などの複数の学協会で構成される「健康な食事・食環境」コンソーシアムが、バランスの良い健康な食事「スマートミール」を提供する飲食店や事業所を認証する制度です。
本学「食育館」は、「一汁三菜」を基本とした栄養バランスの良い食事の提供と、本学で学ぶ学生が“健全で豊かな食生活を送るために必要な「食事の自己管理能力」を養う食育の場”として機能することを目的としています。

「健康な食事・食環境」認証制度について

スマートミールの一例