食開発を通した地域活性化に挑戦。
人と人を食でつなぐ取り組みを進め、
地域の未来づくりに貢献したい。
短期大学部 食物栄養学科仁後 亮介 講師
PROFILE西南学院大学文学部卒業後、厨房機器メーカーの営業職として勤務。中村学園大学短期大学部食物栄養学科卒業後、同大学院栄養科学研究科博士前期課程修了。本学食物栄養学科助手、助教を経て、2020年4月より現職。日本家政学会、日本調理科学会では九州支部常任幹事、福岡県栄養士会教育研究事業部の委員なども務める。本学では「調理学」「基礎調理学実習」「給食管理実習」等担当。
福岡県柳川市の地域活性化を目的として、当地の豊かな資源を活用した食開発に意欲的に取り組む仁後 亮介 講師。
詳しい研究内容やゼミ活動の展開などについてお聞きしました。
詳しい研究内容やゼミ活動の展開などについてお聞きしました。
どんな研究をされているのですか。
子どもの頃から調理をすることが大好きでした。他大学の英文学科を卒業して一般企業に就職しましたが、ずっと心の奥に抱いていた「食に関する職業に就きたい」という思いを叶えるため、本学食物栄養学科に入学し、一から調理や栄養学を学び現在に至ります。主軸の研究テーマは「新たな食開発による地域活性化の取り組み」です。初めて柳川の海苔を食べた時にあまりの美味しさに衝撃を受けたことがきっかけで、柳川市や福岡県水産海洋技術センターなどと連携し、当地の名産である海苔を中心に、魚介類、農産物など、柳川の豊かな資源を活用した食開発にゼミ生と共に取り組んできました。海苔だけでなく、柳川産のじゃがいもやトウモロコシ、野菜、果物を用いて数多くのレシピを開発してきました。有明海のシオフキ貝の加工品開発や、シバエビを活用した新たなメニューの提案など、地域の課題解決につながる取り組みも行っています。レシピを考案する際に一貫して心がけているのは、「基本を大事にする」こと。一つの基本的な料理に柳川テイストを足して新たな料理に変えるというスタンスをとっています。開発した料理は柳川市で開催されるイベントなどで提供されていますが、今後はこれまで蓄積してきたレシピの商品化も視野に入れ、更なる発信を目指しています。
また英文学科出身の管理栄養士という自身の特徴的なバックグラウンドを活かし、英語と食を同時に学ぶ教材の研究・開発にも携わっています。直近では、本学の英語専門教員と協働で、九州・沖縄の郷土料理をベジタリアン向けにアレンジした日英調理冊子教材を開発しました。現在はさらにその内容を発展させた動画教材開発に着手しています。
また英文学科出身の管理栄養士という自身の特徴的なバックグラウンドを活かし、英語と食を同時に学ぶ教材の研究・開発にも携わっています。直近では、本学の英語専門教員と協働で、九州・沖縄の郷土料理をベジタリアン向けにアレンジした日英調理冊子教材を開発しました。現在はさらにその内容を発展させた動画教材開発に着手しています。
ゼミ活動について教えてください。
ゼミでは、柳川の新たな郷土料理開発を目指して現地調査からメニュー開発、提案までを一貫して行います。この実践的な活動を通じて、事前の準備がいかに重要であるかを学ぶとともに、コミュニケーション能力、柔軟な発想力、そして確かな調理技術を身につけることを目的としています。特に「実際に触れる」ことを大切にし、ゼミ生には食材や料理を食べてみて体験することを促しています。学生は柳川市に足を運び、実際に現地の文化や食材にふれ、柳川市関係者、地元の生産者や企業の取り組みを理解して課題を探ります。それを踏まえ、試作を重ねて新メニューを開発し、むつごろうランド内にある「やながわ食の学校」で開催される報告会で提案を行います。学生が地域の魅力を生かして考案したメニューをパンフレットとしてまとめ、柳川市内のさまざまな施設や関係機関を通じて広く発信していただく予定です。また柳川での活動と並行して、流通科学科と連携し糸島市にある離島、姫島の活性化事業にも取り組んでいます。
ゼミ活動を通じ、はじめは受け身になりがちだった学生が、次第に主体的に動けるようになっていく変化には目を見張るものがあります。食の現場における臨機応変な対応力や実践力が養われ、自立できる人間に成長を遂げていると感じます。
ゼミ活動を通じ、はじめは受け身になりがちだった学生が、次第に主体的に動けるようになっていく変化には目を見張るものがあります。食の現場における臨機応変な対応力や実践力が養われ、自立できる人間に成長を遂げていると感じます。
行政や生産者、地域団体など多様な関係者と連携しながら、食を核とした地域活性化に取り組んでいきたい
今後のプランをお聞かせください。
今後も柳川市の豊かな食資源を活用した地域振興に貢献していきたいと考えています。特に、「やながわ食の学校」を地域の食の発信拠点として位置づけ、地元食材を活用した調理講座の企画・運営、地域の魅力を生かしたメニュー開発、食育活動の展開など、新たな取り組みを推進していくことが私の大きな使命です。行政や生産者、地域団体など多様な関係者と連携しながら、食を核とした地域活性化に取り組んでいきたいと考えています。
また、学内においても、ビジネス系や教育系など異なる専門分野の教員・学生との連携を進め、地域資源の新たな価値創造と魅力発信に挑戦していきます。私は「食」の分野を担当し、地域の特色を生かしたメニュー開発や企画提案を通して、地域住民の交流促進やにぎわい創出に貢献したいと考えています。このような学際的な活動は、学生にとって地域社会との関わりを実践的に学び、多様な視点や知見を身につける貴重な機会になると期待しています。
さらに、こうした地域での実践活動を教育へ還元し、食材を大切に扱い、安全でおいしい料理を提供できる確かな技術と、周囲の状況を的確に判断し主体的に行動できる力を備えた栄養士の育成を目指しています。学生には基本的な調理技術の習得に加え、地域社会との関わりを通して広い視野と実践力を身につけてほしいと願っています。私自身も常に学び続ける姿勢を大切にしながら、地域と教育をつなぐ実践的な教育活動に取り組んでいきたいと考えています。
また、学内においても、ビジネス系や教育系など異なる専門分野の教員・学生との連携を進め、地域資源の新たな価値創造と魅力発信に挑戦していきます。私は「食」の分野を担当し、地域の特色を生かしたメニュー開発や企画提案を通して、地域住民の交流促進やにぎわい創出に貢献したいと考えています。このような学際的な活動は、学生にとって地域社会との関わりを実践的に学び、多様な視点や知見を身につける貴重な機会になると期待しています。
さらに、こうした地域での実践活動を教育へ還元し、食材を大切に扱い、安全でおいしい料理を提供できる確かな技術と、周囲の状況を的確に判断し主体的に行動できる力を備えた栄養士の育成を目指しています。学生には基本的な調理技術の習得に加え、地域社会との関わりを通して広い視野と実践力を身につけてほしいと願っています。私自身も常に学び続ける姿勢を大切にしながら、地域と教育をつなぐ実践的な教育活動に取り組んでいきたいと考えています。
