ハワイ大学カピオラニ校のシェフによるハワイ料理教室を開催しました
6月15日(土)、ハワイ大学カピオラニ・コミュニティ・カレッジ(以下、KCC)より、調理学科の教授 Alan Tsuchiyamaシェフ、准教授Christopher S.F. Garnierシェフをお招きし、本格的なハワイ料理の料理デモンストレーションを開催しました。
この料理デモンストレーションは「食のナカムラ」ならではの食を通じた国際交流イベントで、本学の学生や保護者のほか、併設の中学・高校在学生の保護者や一般の方も含む総勢167名の参加がありました。
まず初めに、Alan Tsuchiyamaシェフより「カルアピッグの春巻き パイナップルソース添え」のデモンストレーションが行われました。
デモンストレーションの前には、ハワイの郷土料理の成り立ちと、ハワイの代表的な文化の1つである「ルアウ(lūʻau)」の紹介がありました。ルアウとは、ハワイ語で「宴(うたげ)」を意味し、伝統的な料理を親族や友達と囲み、結婚や子どもの誕生日などを祝うものです。カルアピッグはその代表的な料理の1つで、本来はイムと呼ばれる土を掘って作られたオーブンで調理をしますが、今回は通常のオーブンを使って調理をする方法を教えていただきました。カルアピッグはシンプルな味付けながら、バナナの葉などに包みオーブンでじっくり焼き上げることで、ジューシーで深みのある味わいでした。
次にChristopher S.F. Garnierシェフからは、「ガーリックシュリンプ」と「パルメザンチーズのリゾット」のデモンストレーションをしていただきました。リゾットはイタリア料理ですが、このように他の地域の料理を取り入れることも多様な人種がいるハワイならではであることをご紹介いただきました。この二つのデモンストレーションには、N-HALプログラムで留学した学生がアシスタントを務めました。シェフからは、学生の留学時の様子が伝えられ、シェフとも良好な関係を築き勉学に励んでいた様子が伺えました。
続いて、フード・マネジメント学科の「ダブルディグリー留学プログラム」制度を利用してKCCに留学していた学生2名による調理デモンストレーションが行われ、それぞれ「ハワイアンスパイシーポケ」、「ハワイアンバター餅」の調理を実演しました。シェフと英語でやり取りをしながら、料理の成り立ちや調理のコツをわかりやすく伝え、堂々とデモンストレーションを行う姿はとても頼もしいものでした。KCCでの経験や、現地の飲食店でのインターンシップの経験、それらから学んだことについても発表し、参加した学生たちの大きな刺激となっていました。
参加者たちは、本場の味を確かめながら、ハワイ料理の調理法について学ぶだけでなく、ハワイの文化や料理の背景についての理解を深めている様子でした。デモンストレーション後は多くの質問がなされ、熱心にメモをとる様子も見受けられました。英語で質問をする学生も多数見られ、調理だけでなく国際交流に対する意識の高さも伺えました。
参加者からは「美味しかった」「とても良かった」とのお言葉をいただき、有意義な時間となりました。
Alan Tsuchiyamaシェフ、Christopher S.F. Garnierシェフを始め、ハワイからお越しくださったスタッフの皆様、そして料理教室にご参加いただいた皆さまに心より御礼申し上げます。
<デモンストレーションメニュー>
・カルアピッグの春巻き パイナップルソース添え
・ガーリックシュリンプ、パルメザンチーズのリゾット
・ハワイアンスパイシーポケ
・ハワイアンバター餅
<ハワイ大学カピオラニ・コミュニティ・カレッジ(ハワイ大学カピオラニ校)について>
ハワイ大学カピオラニ校は世界的に有名なワイキキビーチの東、ダイヤモンドヘッドの近くに位置しており、全米でトップ20 に入るカリナリースクール(調理学科)を有しています。アメリカ料理連盟教育財団認定委員会(ACFEFAC)より、最高レベルの教育水準を持つ教育機関として認定されおり、世界的に有名なシェフを多数輩出している優れた大学です。
中村学園大学は2018年より、同校と包括連携協定を締結しています。海外の食文化やフードビジネスを学び、グローバルな視点を養うことを目的に、同校講師による料理教室、本学の学生派遣などの連携を続けています。また、2024年3月には、「Food Studies Program」でKCCの学生8名を受け入れ、日本、福岡の食文化を伝えることができました。
これらの交流を通して、学生たちはお互いの食文化への理解を深めるとともに、豊かなコミュニケーション能力を身につけています。