令和6年度「大学生アグリスクール 」第5講が行われました
令和6年11月10日(日)、本学と連携協定を締結しているJA福岡市とJA福岡中央会の共同により「大学生アグリスクール」第5講が開催され、 今回は大学の学生18名、短期大学部の学生1名、計19名が参加しました。 このアグリスクールは、若者の農業離れや関心が薄れてきているという課題を解決するための取り組みの一環として、農業体験や加工体験等、一連の生産工程等の体験を通じて農業者等と共感することで、学生が自ら生きる力を養うとともに、地元の食べものや農業の理解を深めることを目的として行われています。
[第5講の学生レポート]
【農作業:さつまいもとじゃがいもの収穫】
さつまいもをスコップで掘り起こす作業は全身を使うのでとても大変で、スコップを入れる位置が遠すぎても掘り起こせず、近すぎたり斜めにしすぎたりしても芋を傷つけてしまうので難しかったです。傷がついてしまうと売り物にできなくなってしまうので、もったいないなという気持ちと、より慎重に収穫しないといけないのだなという責任感を感じました。
また、大きすぎると規格に合わないため出荷できないこと、気候の影響でサツマイモの形が変わるために焼き芋などに使えないことを学びました。お店などにきれいに並んでいる産物は、生産者の方々がとても苦労をして育てられたもので、感謝をして食べなければならないと改めて実感しました。
芋を掘るだけでなく、泥を落としたり、茎やつるを取ったり様々な作業があることを知り、手作業だとたくさんの時間と労力が強いられるのを身にもって感じられました。
じゃがいもの収穫では、じゃがいもの葉が黄色く枯れてきたら収穫目安だということを学びました。実際に私たちが収穫したじゃがいもは収穫時期がまだ早く、葉も青々としていて掘ってみると小さなものが多かったです。葉っぱの部分がたくさん生えていて、それをかき分けながら、収穫するのが大変でした。
じゃがいもには種芋というというものがあり、春に採れるものと秋に採れるものでは種芋の状態が異なることを知りました。実際に掘ってみて、種芋と食べられるじゃがいもはとても似ていて見分けることが大変でした。
今年は“そうか病”という病気のジャガイモがなく、とてもきれいなものを掘ることができました。普段私たちがスーパーなどで目にする商品になるまでに、さまざまな苦労があるのだなと感じました。
後日、サツマイモとジャガイモを調理して食べました。サツマイモは大きくて、皮をむくのは大変でしたが、味はしっかり甘くて食べやすかったです。ジャガイモも優しい味で煮物にして食べたら味がしみ込んでいて美味しかったです。小さいジャガイモもあるのでポトフなどにして食べようと思いました。私の地元は田んぼや畑ばかりですがどこも機械を使って作業しているのを見かけます。でも、昔の人は、今は短時間で終わる作業も何時間、何日とかけて作業していたと考えると感謝しかありません。これからは積極的に地域で作られたものをたくさん食べ、地域に貢献していきたいと思いました。
【次講へ向けての準備:POP作成】
次回の博多じょうもんさん天神市場に向けて焼き芋とじゃがいものPOPを作成しました。たくさんの方の目に留まるようにデザインしました。次回は、これまでのアグリスクールで学んだ食べ物の生育の難しさ、大変さを踏まえたうえで、生産者側として活動したいと考えました。他の受講生とJAの職員の方と協力し、当日は完売できるよう頑張りたいです。
【グループワーク】
グループワークでは、アグリスクールの目的である「農業体験や加工体験等、一連の生産工程等の体験を通じて農業者等と共感することで、学生が自ら生きる力を養うとともに、地元の食べものや農業の理解を深める」の達成のために、今後私たちができることや、どうしていきたいかを話し合って農業や食への関心をより深めることができました。
レポート
栄養科学部 栄養科学科 佐藤 由美・角 穂希・多田 早貴・立石 穂乃花