徐ゼミ~ 第六次産業化について現場で学ぶ
6月13日(土)、徐ゼミの3年生が、長崎県にて第六次産業化の実態調査及び地域ブランド商品である波佐見焼の歴史と流通実態に関する研修を行いました。以下、学生のレポートです。
今回のゼミ研修では、「第六次産業」をテーマに学んだ。第六次産業とは、生産だけでなく、加工や販売までを生産者自身が行うことで、農産物の付加価値を高める取り組みである。実際に現場を訪れたことで、教室で学ぶだけでは分からない工夫や努力を知ることができた。
最初に訪れたのは、オリーブとはちみつを生産している清水養蜂場・清水オリーブ園と、その農産物を活用した「はちみつcaféオリーブハニー」である。農園では80代の清水さんが今でも熱心に栽培を続けていた。オリーブはアルカリ性の土壌でなければ育ちにくいため、栽培を始める前に土をアルカリ性へ改良するところから取り組んだと聞き、その手間や努力に驚いた。また、はちみつは花の種類によって味が大きく変わるため、最もおいしい時期に採れたものだけを商品として販売しているそうで、品質への強いこだわりも感じた。
カフェはお孫さんたちが経営しており、他店へ足を運んで接客や店舗づくりを研究し、その内容を取り入れながら毎年改善を重ねていると聞いた。特に印象的だったのは、自家製はちみつを好きなだけかけられるサービスである。他店にはない魅力をつくることで、お客様の満足度を高め、集客につなげている点は、第六次産業ならではの強みだと感じた。生産者だからこそ提供できる新鮮で安心な食材や体験が、お店の大きな価値になっていることを学んだ。
次に訪れた波佐見焼の歴史館では、波佐見焼の歴史や特徴について学んだ。波佐見焼は有田焼よりも安価である理由として、昔から大量生産を行っていたことが挙げられる。また、当時は醤油や酒を入れる容器として中国やヨーロッパへ輸出されていたことを知った。食料や酒の容器として販売することで、多くの人に波佐見焼を使ってもらう工夫がされており、とてもいいアイデアだと感じた。現在では、手頃な価格とシンプルでおしゃれなデザインから若い世代にも人気があり、時代に合わせて価値を高め続けていることが分かった。
今回の研修を通して、第六次産業では、ただ農産物を作るだけではなく、加工や販売方法、お客様へのおもてなしまで工夫することが重要であると学んだ。生産者のこだわりや努力が商品の魅力を高め、地域の活性化にもつながっていることを実際に見て理解することができ、とても有意義な研修となった。
流通科学部3年 浦川 智愛
